日本の技術職、縫製工場等のお話。
こんばんは。
本日の東京は晴れ。少し気温は下がったかな・・・
私は朝から会社の仕事で車を使っているのですが、
5分から10分エンジンを切ると車内が地獄の様な暑さになります。。
(個人的な意見なので流して下さい)
今日の朝、出勤前のテレビにて「若者の製造業(技術職)離れ」について、ある新聞朝刊が
特集をしていたので某番組でピックアップしてコメンテーターがコメントをしていました。
その新聞には「縫製」「溶接」の業種が。。
コメンテーター曰く。
日本の技術を若者にしっかり継承して欲しい。
企業がちゃんとした仕組みを作ってしっかり雇用をして欲しいと。
私も縫製工場を営んでいますが、一言で言ってしまうと「技術と価値のバランスが取れていない」。
このままでは日本の技術者(技術者候補生)は継承するどころか技術を失って行くのだろう感じています。
約27年前に私が仕事を始めた当時の初任給は現在の初任給の約半分。(人件費は当時と比べると約倍です)
しかし商品の値段は?当時よりも安くなっている物も多々あります。
人件費の安い海外の工場を使うブランドが多くなり。
この様なブランドに足並みを揃えようとする。
日本の工場は労働時間等で帳尻を合わせるしか無くなる。。(色々な圧迫が掛かります)
技術を持つと難易度の高い仕事が増える。(生産性が悪くなり売上が悪化する等)
全てのバランスが崩れている感じですね。
優秀な技術を持っている人(職人)=稼げる、尊敬されるが本来は正解かと思います。
これが夢や希望になるのだと思っています。
残念ながら縫製業に関しては年々減少を続けています。
特に年齢が60代から70代の経営者が多い業界なので今後が更に問題です。
GULLAMで関わりのあるデザイナーには時にこんな話もしています。
職人が職人を育てるのではなくファッション業界全体が職人を育てなければ
Made in Japanの良い商品が店頭に並ぶ事は無くなるでしょう。
GULLAMで扱わせて頂いてるブランドのデザイナーさん達は工場や職人さん達を大切に
しているので解読が困難なパターンや扱いの難しい素材にも必死にトライしてくれているようです。
ある有名なイタリアのテーラー工場では、技術を覚えなければ無給なのでバイトをしながら
工場で技術を習得すると聞いた事があります。
技術をつけて初めてギャラを貰えるらしいです。(日本とは雇用のルールが違いますからね)
他業種も日本で日本人の物作りを断念していますし。(これも技術と価値のミスマッチなのでしょうか)
本物の技術者(職人)にもっとスポットを当てて「将来洋服を作る職人になりたい!」
と思われる業界に変えたいですね。
販売する側としても作りに関する事等の情報もしっかり頭に入れて
「デザインや流行情報以外にも作りや職人に関する会話」を増やす事も大切かと思います。
理想はGULLAMで扱う全てのブランドの服作りに参加する事ですかね。
(現状では無理がありますが・・・)
縫製業、そして若き技術者が育ち発展する事を願います。
それぞれの産業や業界に色々と問題がありますよね。
長くなりましたが最後まで読んでくれた方。
有り難う御座いました。
明日はiolomの入荷情報をアップします。