Araki YuuのAtelier Tops。
こんばんは。
GULLAMショップマネージャーのItoです。
今日はクリスマスイヴ。
平日ですが特別な気分になりますね。
今日は早く帰って家族と過ごしたり、外で大人数で
食事をする人も多いのではないでしょうか。
さて、Araki Yuuから入荷が御座いました。
このブランドはゆっくりとものづくりをしていますので
新作の発表時期も入荷時期も通常のファッションの流れとは異なります。
そのためどの季節用に、という買い付け方も意識しておりません。
なのでお客様の判断で着たい時期に来ていただければと思います。
入荷致しましたのはアトリエシリーズのコート、トップス、パンツです。
(コートは少し前に入荷していました。)
ファブリックは完全新作のオリジナル。
そしてトップスのデザインも完全新作となります。
今回は新作デザインということもあってトップスに絞って
ご紹介させて頂きます。
J15-NTKOWL. Atelier Tops. Dark Brown. Araki Yuu.
https://gullam.jp/shopping/234816.html
デザインは新作のプルオーバータイプのアトリエトップスになります。
アトリエコート、アトリエパンツに続くAraki Yuuの新たな提案です。
その名の通りアトリエで作業する人をイメージしており
ポケットが多めのデザインになります。
素材は完全新作のオリジナル生地。
デザイナーが組織図から作った生地で
いつもながら気合の入った仕上がりに。
縦糸にブラウンの27/1リネン、緯糸に黒の30/2ウールを使用したドビー組織です。
天日風仕上げという自然乾燥を行うことで、張りのある仕上がりになります。
着こんでいくことで柔らかく身体に馴染んでいきます。
織柄は間隔が大きめのストライプ、V字に広めの間隔で菱形の模様が入っております。
ストライプ自体も細いので、
全体で見ると主張の少ない模様になっていますが、
織柄自体は複雑でドビー織機で織れる限界に挑戦しています。
素材自体は肉厚ではないので春、秋、冬は中に厚手のものを着込んでいただければ
長い期間着用できる素材となっています。
こちらはアトリエコートの着用動画ですが
最後の方にファブリックの動画も掲載されています。
質感としてはドライタッチでリネンの
感じが強く出ている印象です。
そこにウールがは入っていることにより
ソフトな風合いにもなっています。
リネンの粗野な風合い、ウールの上品で柔らかな風合い、
相反する二つが組み合わさることにより
色気、ノスタルジックな雰囲気に仕上がっています。
このトップス、プルオーバーシャツの延長線上に
思えるかもしれませんが私は全く違う印象を受けました。
それは仕様の細かさで、Araki Yuuの定番シャツと比べても
遥に多くのディティールが組み込まれています。
例えばネックの始末。
こちらは折り返したり見返しをつけるのではなく
パイピングで上品に、丁寧に仕上げられています。
ブランドネームはお馴染みの手縫いで取り付けられています。
ボタンはオリジナルの真鍮パーツ。
今までに見られなかった仕様です。
Araki Yuuのシャツなどの端の
始末によく見られるのは断ち切りで周りにステッチを入れる。
そして着用していくうちに
自然と糸が抜けるような仕様で製作されることが多いです。
画像がその仕様です。
しかし今回のプルオーバーでは、前中心に注目して見ると
表側に出された縫い代に一手間加えられています。
こちらでは断ち切りではなく
初めからタテ糸を抜いて、ヨコ糸を出してフリンジにしています。
おそらく服作りを知らない人からすると
ただのデザインの一つとそれだけで終わるかもしれません。
しかし、服作りを経験したことがある者からすると
すごい拘っているなと感じます。
さらに縫い代を止めるステッチが
かなり丁寧で綺麗な仕上がりです。
画像はわかりやすく裏から撮影した者です。
運針が細かすぎて画像でも正直、ステッチがわかりにくいです。
ポケットの仕様もなかなかの拘りがあります。
まずこのポケット、ワンポケットかと思いきや実は
4つに仕切られています。
そして平面かと思いきや、実はマチが付いています。
マチが何かわからないという方は
「ポケット マチ」で検索するとすぐわかります。
写真では撮影しづらかったので今度、動画でも紹介しようと思います。
意味がわからない方はとにかくポケットの仕様も
かなり細かく拘っている、と思って下さい。
こちらは裾のサイド。
アトリエトップスということなので
パンツのポケットにすぐ手が入れやすいよう
こう言ったカッティングになっています。
そして裾の始末もなかなか面白い仕様です。
こちらは角の部分が額縁縫いで縫われています。
(額縁縫いがわからない方は検索をお願いします)
こう言ったプルオーバーで、この仕立てがされているのは
見たことがないです。
(探せばあるのかもしれませんが、ごく一部でしょう。)
Araki Yuuは本人が製作しているので
ここまで細かく製作ができます。
一般的な量産工場ではもちろんこんな作り方ができません。
書くことが多すぎてしまうので細かくは書きませんが
ステッチの幅や断ち切りの仕様も箇所によって異なります。
自身で製作しているのでその利点を最大限発揮しています。
続いては着用を。
169cm 64kg size1
サイズかんはゆるくもなくタイトでもなく
程よいゆとりです。
背中のタックにより、非常にシルエットが美しい仕上がりに。
初期の頃から思っていましたが
Arakiはタックのバランスが非常にいいですよね。
ちなみにアトリエトップスということなので
着丈はやや短めです。
なのでコーディネートに一つとして
着用のように下に一枚合わせるのも有りかと。
アウターを重ねるとこんな感じです。
合わせ方次第で長い期間、
着用していただけます。
最後は動画を。
アトリエトップス、かなり拘った仕様です。
その分の労力が価格に比例致します。
大量生産では味わえない服を宜しければ
体感してみて下さい。
明日は定休日となります。
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1月4日(土)〜1月13(月)は12:30~19:00の営業とさせて頂きます。
※水曜日は定休日となりますのでご注意ください。
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水曜日は定休日とさせて頂いております。
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