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No2. Leather sole.

こんばんは。ishikuraです。

本日の東京は雨。

雨の日は出かける前に履いて行く靴で悩みます。。

今日も悩みました。。

 

個人的に気になった事、、

と言うより。

お客様によく聞かれるLeather sole.について。

お客様:「レザーソールにゴムソールを貼るのは邪道ですよね。。」

私 : 「ん〜。どうですかねぇ。。邪道では無いと思いますよ。私は数十足所有しているレザーソールの殆どに貼ってますから」

。。。。。と、このような会話をよく店頭で。

私も以前はレザーの感触を楽しむ為にレザーで履いている事がありましたが。

出張などで行くParisの街を歩いている時はレザーの感触で心地良いですが。(道路が石畳やアスファルトが若干荒れている)

私が住んでいる日本、職場の東京、渋谷界隈は駅やコンビニ、色々なお店の床がツルツルの大理石やフロアマット。

雨の日はアイススケートリンク状態で心地良くないので。

日本で心地良く履く為にはソールを貼り付けるのも選択肢で邪道ではないと思っております。

履く為に購入した方と履きながら飾る方、これも色々で良いんじゃないかと思います。

飾るのであればビジュアル的に貼らない方が良いかも知れませんね。

 

例えば、高級自転車を室内に飾る人も居れば、レースや街乗りでガンガン使う人も居るので。

私は高級でない自転車に乗って遊ぶことが多いのですが、コースや路面の状況や天気によってセッティングやタイヤを交換をして楽しみます。

靴(ブーツ、スニーカー)もそんな感じでブランドやソールの作りで貼り付け方を変えております。

今日、事務所にある私物ブーツでいくつかの例を。

 

まずはソールの作りもインパクトのあるA1923.https://gullam.jp/shopping?brand=A%20DICIANNOVEVENTITRE(A1923)

(今シーズンも納品が遅いです。。)

ソール、ヒール部分だけでもカッコ良い。。出来ればこのまま履きたい。。けど、私は貼りました。(私は。。なので)

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同じタイプは事務所になかったので、他のタイプで。

最初からヒールとソールに貼る場合もありますが、比較的にA1923は初めはヒールだけ貼って、

暫く履き込んでから表底に貼るケースが多かも知れません。

ゴムの種類も多数あるので、色々と使ってみています。(体感して知識を増やしていくタイプなので)

なので、どれが良いとは言い切れません。(やはりビブラム社が多いですけど)

A1923のヒールの作りを生かす為に、ヒールよりも1mm控えて付けてもらいました。

ラバーのエッジは落としてもらって、着用している時はラバーソールの存在が分からないようにしております。

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同じA1923で。

これは1mm控えを行わないで、エッジを削っただけ。

白系なので白系で合わせました。

ヒールの高さはデザイン性もありますので、レザーヒールを一枚はがしてラバーを付ける場合も御座います。(好みの問題です)

早急に表底も貼る予定です。

雨に日も履くので水を吸い込んでしまいます。

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エッジを削るだけでもラバーの存在は薄くなります。

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DEVOAのBootsはこんな感じです。

モノによってはエッジを落としていないモノも。

これは左右で違うブーツですが、普通に貼っただけです。(右は貼っていません)

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フラットソールは悩みましたね。

セパレートで貼りました。(踵が減れば踵だけ取り替えられるので)

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incarnation.のBootsでは。

薄めのものを表底とヒールに。

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James Kearns.

ここのスニーカーには踵部分に貼りました。

減ったら取り替えるを繰り返しております。

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今回はGUIDIの No 16. One Piece Derby. Dark Olive https://gullam.jp/shopping/30630.html

を購入したので、明日に代官山のリアット(いつもわがままを聞いてくれる)に持っていく予定です。

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今回は踵部分をカットして入れてもらおうかと悩み中。(写真はISAAC SELLAM.最初からこの状態)

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今回も私的な内容です。

 

履き潰す感覚で履かれている方、転売を考えている方、それぞれの価値観。

 

それぞれが違う環境、違う仕事、違う収入。。

 

月に一度だけ履く人、毎日履く人。。

 

私の価値観も皆さんと違うかも知れません。

買うときの気持ちと、使用しているときの気持ちは変化します。

 

それで良いのではないでしょうか。

 

それぞれが気持ち良く、心地良ければ。

 

それが正解なのかも知れませんね。

 

と言う事で。

 

 

 

*私の使いこんで汚れたBootsの写真で申し訳御座いませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

No1. Ziggy Chenのステッチ。

こんばんは。

GULLAM. Owner buyerのishikuraです。

 

本日からBasement.というBlogを通常のGULLAM.Blogとは視点を変えて書かせて頂きます。

 

最初に言っておきます。

文才は御座いませんが、一生懸命書かせて頂きます。

良かったら最後までお付き合いを。

 

GULLAMがオープンしたのは2012.12.13.

今年の12月で丸4年になります。(予定です)

アパレル業界では28年の経験を持っておりますが、販売に携わってからは4年未満。

と、同時にバイヤー経験も4年未満。。まだまだ、日々勉強です。。

 

ただ、一つだけ自信を持って言えるのは28年間、縫製技術等のモノ作りの追求をしてきた事です。

正直な話、商品を見れば背景(生産)がすぐに分かります。

しかし、GULLAMはセレクトショップなので

そこだけにスポットを当てるつもりも有りません。

*お客様に喜んでもらえるブランド。

*お客様に喜んでもらえるデザイン。

*お客様に喜んでもらえる価格帯。

*お客様に喜んでもらえるカラー。

*お客様に喜んでもらえるモノ作り。

などなど。

これらを踏まえて買い付けを行っておりますが、

どこを最優先にするのかは時代の流れ、流行の流れ、経済状況。。。

日々、葛藤しております。

そんな私がお客様の目線に立たずに自分の目線だけで、書き綴ろうかと思っております。(全く面白みを感じてもらえないかも)

 

そんな本日が初投稿のBasement.

私が今一番伝えたい事。

を少しだけ。(語り出したら数時間は必要なので。。)

 

Ziggy Chen.の仕事。

取り扱いブランドで順位を付けるのもおかしい話ですが、

間違いなく縫製技術では最高レベルではないでしょうか。

香港に物流拠点、生産拠点のアトリエは上海自社工場。

一般的なイメージでは。

made in China=悪い。 made in Japan=良い。

確かに工業製品では、その傾向は否定出来ませんが。

しかし、国でモノを作っている訳ではなく、

作っているのは個々の会社や個人(職人の技術力や情熱)です。

 

Ziggy Chenのモノ作りを目の当たりにしてからは、

made in China=悪い。 made in Japan=良い。

この方程式が覆されました。

 

そこには今後のmade in Japanの不安感も。

*日本の技術者にも情熱を持って良い仕事を行う職人さんは沢山居ります。

が、年々減少しております。

(現在の日本の雇用環境(労基法など)では技術者(職人)を育てるのが難しいでしょう)

(生産コストは労働人件費×時間(製作に費やす)+ランニングコスト等。。)

(技術者の高齢化)

 

 

私の答えは、どこで作っているかよりも誰が作っているかが大切だと感じております。

 

そこで数カ所、Ziggy Chenの凄さにスポットを当ててみました。(本当は紹介しきれないほど御座います)

例えばこの商品。

Ziggy Chen. Layered Coat Shirt. OM630711. Navy

https://gullam.jp/shopping/29492.html

襟のステッチに注目してみました。

運針(3cm間)に約24~25針の非常に細かいステッチの美しいこと。

縫い始めの返しが無い(襟の中で処理している)、17mmの襟幅に10本のステッチが均一に施されている。

通常、ミシンというものは運針を細くすれば、ミシンの送り歯が細かく動くので素材に送り歯の傷を付けやすい。

その傷が一切見当たらない。

そして、ミシン目の基本中の基本の上糸と下糸の糸調子が完璧です。

しかも、肩や後ろ中心の縫い代で生地の厚みが変わる所でもステッチの乱れが無い。

縫製技術とミシンのセッティングが完璧。

ゆるい感じのデザインイメージとは真逆の緻密さ。

このブランドの凄い所は、その凄い技術を前面に出さずにいるところがZiggy Chenの凄い所かも知れない。

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そして、皆さんが着用している服にも付いているボタン付けもまた凄い。

このブランドの全ての服のボタン付けが非常に丁寧なボタン付けです。

四つ穴のボタン付けをクロスに付けて、根巻きは素材の厚みよって高さを調整。

ここまでは行うブランドも多い。(これだけでも拘りは感じられる)

しかし、Ziggy Chenのボタン付けは全てがボタンがお辞儀(根巻きがゆるい)せずに

しっかりと立っている。

シャツのボタン付けでこの状態は非常に少なく、行っているブランドは

そこの部分を主張し、売りにするでしょう。

更に裏を見てみると。

裏もクロス付け。(この技術は非常に地味ですが難しい)

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ステッチワークで驚かされる商品をもう1点。

Ziggy Chen. Quilted Coat Shirt. OM630716. Khaki

https://gullam.jp/shopping/29496.html

Coat Shirtの後ろに施されたステッチワークのデザイン。

配色のステッチが技術力の自信を物語っているのだろう。

圧巻です。

直角でステッチを続けているのではなく、角の部分で2針遊びステッチを入れている。

この部分に対する言葉が見つからない程、素晴らしい技術。

 img_6227-1   img_6228-1  

この商品はステッチワークを生地の色と変えて行っている事が凄い。

(通常は共色でステッチを行う事が多い、配色にするとステッチ乱れ等が目立つ)

襟から裾まで1周ダブルステッチが。

測ってみたら1周は約570cm.

並みに集中力では縫製出来ません。

そこにステッチの切れ、継ぎ足し、ステッチ落ちが全く無い。

通常は三つ折りなどで処理される、このステッチ箇所。

もっとも技術が必要とされる、裏バイヤスの角が額縁仕立て。

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今回は、この2つのアイテムのごく一部分です。

Ziggy Chenからは技術説明を頂いておりません。

私の視点で書かせて頂きました。

 

Ziggy Chenの仕事を紹介出来る私は、

幸せ者かも知れません。

 

この綺麗で素晴らしい縫製を行っている、Ziggy Chenの縫製技術者の皆さんに敬意を表したいと思います。

 

 

日本の技術者には、今回の内容に対する「大した事ないよ!その技術レベルは!」と仰って頂きたい願いもあります。

今後、アパレルの技術職(パターン、縫製、デザイン)を目指す方にも伝えなければならない技術だと思います。

 

なんだか話がまとまりませんが。。

 

最後まで読んで頂き有難う御座います。

 

服選びは自由です。

ブランドで選ぶ、お店で選ぶ、デザインで選ぶ、色で選ぶ、素材で選ぶ、価格で選ぶ。。。

多くの要素があって良いと思います。

出来れば今後は、その要素に技術(技術者の熱意)で選ぶを入れて頂ければ幸いです。

 

第1回目から、かなりの長文で申し訳御座いませんでした。(読んでもらえるか分からない孤独な作業です)

今後、このBlog.Basementがどんなタイミング、どんな内容で更新されるかは私にも分かりません。

 

あくまでも私の視点です。

 

それでは。

 

 

 

 

 

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