こんばんは。
石倉です。
とうとう師走ですね。寒いです。。
12月に入り慌ただしい毎日を過ごさせて頂いております。
明日、12月13日でGULLAMは5周年を迎えます。
皆様のお陰で迎えることが出来そうです。(12月13日(水)は定休日です)
申し訳御座いません。
5周年なのに皆様に何も用意が出来ませんでした。
感謝SALEも考えたのですが業界の今後について考えた結果・・・行いません。(5周年感謝SALEは)
しかし、水面下では5th anniversary.企画商品をプロデュースさせて頂いております。
現在、サンプル製作中です。(今まで実現できなかった企画です)
期待して頂いても良いかと思います。
毎年、この日になると当時を振り返った内容のBlogを書かせて頂いております。(同じような内容です)
今年も振り返らせて頂きます。
私は約30年前に高校を卒業してアパレル工場に就職して服作りのみに携わっていました。
同じアパレル業界でも全く業務内容は違う販売店舗GULLAMを開業したのが5年前。
渋谷と代官山の裏通りに。(比較的に家賃が安かったので。。とはいえ代官山料金ですが)
接客自体が初めての経験。
店舗経営のノウハウもゼロ。
レジを打つ経験も初めて、もちろんバイヤーとして経験もゼロ。。当時42歳。。
誰にもセレクトショップ経営方法も教わらずに(経営している知り合いもいなかったので)全てが我流。
今考えても無謀なオールドルーキーです。
店舗を開業する資金もほとんどなく、自身で内装工事をせざる得ない状況でアトリエでの業務終了後に
毎日深夜まで休みなく内装工事を行っていました。(寒い夜に一人でペンキをひたすら塗っていましたw)
もちろん、夢と希望を抱きながら。
しかし実際のところ不安しかなかったです。
小さな手こぎボートで大海原に出てしまったら、漕いで前に進むしかなかった。
最初に壁にぶつかったのは、バイイングです。
オープンする前に想像していなかった現実。
店舗経験も無い私が「これからオープンするセレクトショップGULLAMです」と言っても
誰も知らないし、誰も信用してくれない。(日本のブランド)
まず聞かれるのは「どこのブランドが入っているのですか?」
パリでもそうでした。
そして、当回しに断られる。。
自分が想像していたよりも厳しい現実
確定していたのはDEVOA、iolom、golem、divka(レディース)、ハンドクリームや入浴剤、ルームフレグランスなど。
取り扱わせてくれるのは知人のブランドや当時無名のデザイナー(失礼な言い方でゴメンなさい)のみでした。(今は有名ですけど)
2012年12月13日オープンを迎えて。
知人などがお祝いに来てくれる以外はお客様が来ない現実。(今もですが、看板も無いので)
小さな手こぎボートは真っ暗な大海原を漕ぎ続けていました。
まずはBlogを必死に書いてました。
誰も読んでくれないBlogを書く辛さ。
初めて来店し購入をしてくれたお客様は今でも忘れません。(レジを打つ時に手が震えました)
1月のパリ展示会では絶対にイメージした数ブランドと取引したいと強い気持ちを持って行ったパリ。
やはり、同地域の店舗とのブランドバッティングや取り扱いブランドイメージを指摘され撃沈。
この1月にincarnationのkeita氏と出会う。(DEVOAのnishida氏に展示会場まで案内してもらって)
熱い思いを語りました。(自信なんて全くないけど強い思いはありました)
そして、individual sentimentsでLeatherのみで展開するブランド「IS」も取り扱いが決まりました。
いずれも海外で活躍する日本人ブランド。
DEVOA, incarnation, IS, NUDE masahiko maruyama
ここを柱にGULLAMをアピールしていく1年目の決意。
あとはパリで自分が発掘して有名にするしかない。
裏通りで店舗を営業するにはメジャーなブランドよりはHand madeの職人ブランドを職人としてセレクト。
(現在取引している海外ブランドとしては、LEON EMANUEL BLANCK、James Kearns、luca bianchini、ESDE、など)
誰も知らないブランドを買い付ける。
本当に良い物や面白い物を作っていたので高額でしたが自信を持って買い付けました。
誰も知らないブランドでしたが高評価を頂きました。
現在も他店舗のバイヤーさんに知り合いが少ないので良く分かりませんが、
売れるブランド、売れる商品を買い付けるの優秀なバイヤーと聞いています。
なので、私は5年経った今でもバイヤーとしては失格かも知れませんね。。
これからも変われそうな気がしないです。。
現在は多くのお客様が遠方よりご来店下さります。(海外からのお客様も多く)
夜中に内装工事をしている時には今を想像出来ませんでした。
オールドルーキーは晴れた大海原を今日も手こぎボートで必死に航海を続けております。
GULLAMが今日も営業出来ているのは、お客様、ブランドの皆様、商品を製作してくれる工場(職人)の皆様、
スタッフ、支えてくれる友人、家族のお陰だと思っております。
皆様に本当に感謝です。
いつも本当に有難う御座います。
5年経った今、あの初心を忘れずに。
イベント事が得意ではないので
ひっそりと誕生日を迎えます。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
今後ともGULLAMを宜しくお願い申し上げます。
GULLAM. 代表 石倉崇之