NEW ARRIVAL



New BRAND "BEAUGAN"をご紹介させて頂きます。

 

こんばんは。

本日の東京は雨。

冬並みの気候に戻りましたが

明日からはまた気温が上がり春の陽気が戻ってくる様です。

春物のライトアウターが着れますね。

 

今回は、今期よりお取り扱いを開始致します

“BEAUGAN”をご紹介させて頂きます。

初めての入荷ですがどれも非常にいい雰囲気に仕上がっており

スタッフはテンションが上がりました。

 

ブランド名はオーストラリアのスラング、Bogan(野性的で武骨)と

Beautifulの二つの単語を組み合わせた造語で

読みは”BEAUGAN”(ボーガン)。

 

デザイナーはファッションの名門、

アントワープ王立アカデミーやテーラー、メゾンブランドなので

経験を積んできた

Christopher Hancy氏と、イギリスでファッションを学んだ

パートナーのMiko氏。

 

コンセプトは「Utilitarian clothing for everyday life.」。

忘れ去られた、あるいは知られざる技術やプロセスを

持つヴィンテージを発掘し、それを現代のコンテクストに

アップデートする。ヴィンテージの型から

着想を得ることにより、それらをより実用的、

合理的なパターンに昇華させたデザインを生み出します。

 

“BEAUGAN”の最大の特徴として日本で生産された

拘ったテキスタイルや、職人による手染め(草木染め)を施し

色やテクスチャの経年変化を楽しむことができるのが

挙げられます。

そのため、今回入荷しました商品も色物が多く

かなり雰囲気のある仕上がりになっております。

 

染色は専門の職人や、自身のアトリエにて

染色する場合もあります。

今回入荷しましたのはジャケットが5種類、

シャツ1種類、パンツが2種類、ハットが2種類となります。

 

 

まずはこちらのジャケットからご紹介させて頂きます。

今回は商品の素材や染色のご紹介で

着用は後日ご紹介させて頂きます。

(着用画像は更新しております。)

 

デザインはJoseph Beuys(現代美術家)が着用していた

フェルトスーツから着想を得たジャケット。

素材は日本産の和紙繊維を使用し、

独特のハリ、コシが特徴で着込むごとに

デニムのようにオリジナルのシワが形成されていきます。

ボタンはホーンボタン(本水牛の角)を使用しています。

 

 

 

 

染色は伝統工芸である泥染と藍染を施しています。

この価格帯の理由としては染色によるもの大きいです。

 

まず泥染は奄美大島のテーチギ(車輪梅)を煮出した

液を発酵させ、染色液を作ります。

それだけで染めると、茶系のピンク色に染まりますが

そこで奄美大島の鉄分を多く含む泥に、

職人が何度もつけ込んで媒染することで濃い茶色に染色させます。

この工程を何度も繰り返し重ね染することで

深い焦茶となります。

 

画像を見ていただくと、とても深いブラックに

仕上がっているのがわかるかと思います。

通常の染色ではここまでブラックに染める事はなかなかできません。

普通はもっと淡いグレー系に仕上がります。

 

これは泥染後に藍染の工程を加えることで、ブルーブラックと

呼べる深みのある“黒色”に染色しています。

通常、ブラックに染めただけでは

ここまで黒くはならず(普通はもっと淡いグレー系になります)、また

真っ黒という染色は自然会には存在せずこのように何色かの

自然の色をかけ合わせて“黒“を作り出すことで、

このような深みのある黒が生まれます。

さらに藍染をしていることにより、使い込むごとに

デニムのような藍色のあたりや褪色が出るのも特徴です。

我々も着用したことがないので

どのような経年変化が出るか非常に楽しみです。

 

 

2種類の染めを組み合わせているため

とてつもない労力がかけられているのがわかります。

ちなみに泥染の実際の作業工程が

ブランドのサイトに掲載されていましたので

引用いたします。

宜しければご覧下さいませ。

とても手間暇がかけられているのがわかります。

 

 

同じデザインでこちらは柿渋染で染色を行っています。

 

糸の段階で縦糸に白、横糸にグレーを使用した素材に

柿渋染めで一点一点、職人の手でオーバーダイ(重ね染)することで

温かみのある色合いに仕上がっています。

柿渋染めは、まだ青いうちに収穫した渋柿の

未熟果を搾汁し発酵熟成させたものを染料として使用しております。

歴史は古く、平安時代が発祥と言われ

伝統的な染め方となります。

優しい色合いで茶でもなくオレンジ色でもなく、

夕暮れ時のようなノスタルジックな色になり

また、使い込むごとに色やあたりの

経年変化を楽しんで着用頂けます。

 

 

続いてはこちら。

目が冴えるマゼンタ系のカラーです。

デザインの着想が非常に面白く、こちらは1930年代の

旧日本軍Type98をベースにしております。

良くヨーロッパやアメリカのヴィンテージミリタリーを

ベースにしているのは見ますが

旧日本軍のものは初めて聞いたかもしれません。

デザイナーがオーストラリア出身のためか

目の付け所が面白いですね。

素材は国内でゆっくり織られたフレンチリネン100%で製作。

ボタンはホーンボタン(本水牛の角)を使用しています。

 

 

染色は草木染めの一つのラックダイという方法で

青みのある紫色が特徴で、東南アジア産のラックという虫が

樹液を吸う際に分泌した成分を精製した染料を使用しております。

草木染めならではの奥行きのある色合いで使い込むごとに色やあたりの

経年変化を楽しんで着用頂けます。

 

ホーンボタンも一緒に染色しているので

こちらにもマゼンタ色に染まっています。

すごく綺麗に染まっていますね。

 

 

こちらも鮮やかな綺麗な色味が特徴です。

デザインはオーバーサイズのフレンチワークジャケット。

フロントに配置された3つのポケットもポイントです。

 

 

染色は奄美大島に自生する福木という木から

抽出した染料で染色した草木染めで、

一点一点、職人の手で染め上げております。

天然染めならではの鮮やかでソフト色合いに仕上がっており

使い込むごとに色やあたりの経年変化を楽しんで着用頂けます。

 

こちらもホーンボタンも共に染め上げているため

福木の綺麗な色に染め上がっています。

ホーンボタンまで染めているところは

意外とないかもしれませんね。

 

 

最後のジャケットはこちら。

デザインは上記と同じで染色は柿渋染で行っています。

 

 

続いてはシャツ。

今回は1型のみの入荷となります。

デザインとしてはフロントポケットと背面にある

2タックのディティールが特徴のサファリシャツ。

リラックスフィットのサイズ感で製作。

ボタンはホーンボタン(本水牛の角)を使用しています。

 

ボタンの大きさのバランスが絶妙で

素材とシルエットに非常にマッチしています。

 

染色はアトリエで手作業による草木染め 。

種類としてはTEA DYE(紅茶染め) の鉄媒染 による

グレー味のあるトープベージュ、マットな

色合いに仕上がっております。

紅茶染めも一回染めただけでは薄い仕上がりなので

おそらくこのシャツは何度も染色を重ねたのでしょう。

染色は時間がかかり大変な作業ですが

その分素晴らしい色合いに仕上がっております。

また経年変化もありますので楽しみながら着用して頂けます。

 

ボタンの色味も絶妙で言葉では言い表せない色味です。

 

お次はパンツ。

一つのデザインで2種類の染色を施しています。

デザインはヴィンテージのモンキーパンツから着想を得たパンツ。

サイドとバックの大きなアウトポケットが特徴的となっております。

 

 

ウエストはゆったりと取られており、

ドローコードで絞ることが可能です。

素材はコットンタイプライターを使用し、

ヴィンテージ感があり柔らかい素材になっています。

ボタンはホーンボタン(本水牛の角)を使用しています。

染色は初めにご紹介致しましたジャケットと同じく

伝統工芸である泥染と藍染を掛け合わせています。

こちらも着用していくとどのような経年変化になるか

非常に楽しみですね。

 

 

同じデザインでこちらは柿渋染のみを

施したタイプです。

柿渋染による深いこげ茶色はとても雰囲気があり

ブラックのものと組み合わせると

より一層雰囲気が出やすくなります。

 

 

最後はこちらのBell Hat。

グレー系のものは柿渋染で染色し

ブラックはアトリエにて手染めで染色しております。

 

 

いかがでしたでしょうか。

“BEAUGAN”は価格だけ見るとそれなりにしますが

それには染色という職人の手で一点一点

手間暇のかかる工程を経ているためという理由があります。

それをどう感じるかは一人一人異なりますが

GULLAMとしては自信を持ってお勧めできる

ブランドの一つです。

ご検討頂ければ幸いで御座います。

 

商品ページはこちらからご覧頂けます。

https://gullam.jp/shopping?brand=BEAUGAN

 

着用のサイズ感などはまた後日ご紹介させて頂きます。

それでは失礼致します。

 

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