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GUIDIの992X.

 

こんばんは。

本日の東京は曇り。

 

最近はウェア類のご紹介が続いておりましたので

今日はGUIDIのシューズをご紹介させて頂きます。

 

GUIDIはかなりの種類が御座いますが

その中でも定番中の定番である992Xを

経年変化も踏まえご紹介させて頂きます。

 

と、その前にGUIDIについての簡単な説明をさせて頂きます。

始まりは1896年、グイディ(GUIDI)の前身として

コンチェリア グイディ ロゼリーニ(CONCERIA GUIDIE ROSELLINI)社が

イタリア、トスカーナ ペシャ市にて設立。

初めはプロダクトブランドではなくレザータンナー(皮を革にする鞣し革業者)から始まり

現在では100年以上続く老舗のファクトリーブランドです。

2005年よりGUIDIのコレクションがスタート。

100年以上の歴史ある伝統的な手法と現代のテクノロジーを合わせ

大量生産ではなく伝統や職人の技術を織り交ぜたものを生み出しています。

 

GUIDIの992XはGULLAMでは現在のところ

ブラックを始め様々なカラーが御座います。

 

こちらは定番のBlack。

 

深い色合いのDark Brown。

 

鮮やかなRed。

 

シーズンカラーのWHEAT(小麦)。

シーズンカラーというのはその時の

コレクションのみでしか展開されていない希少なカラーです。

 

 

使用しているレザーはイタリア産のフルグレインレザー。

フルグレインレザーというのは

本革の中でも一番贅沢な部分(銀面と呼ばれる皮の表面の部分をそのまま使用)で

限られた量しか取れず、動物の皮革のきめや傷などの

自然な性質を保持しているナチュラル・レザーでとても貴重な素材です。

 

イタリアはまさにレザーの本場で、優秀なタンナー(革職人)が世界的に

見ても多く古くからイタリアの伝統工芸として

受け継がれてきました。

その中でもGUIDIは歴史が古くまさにレザーのスペシャリトで

数多くの有名なブランドがGUIDIのレザーを

愛用しています。

 

レザーの製法はベジタブルタンニン鞣しで製作。

鞣しとは表面の毛や汚れを落とし、柔らかくする技術で

皮を革にする加工となります。

一般的にはタンニン鞣しとクロム鞣しがあり

クロム鞣しは化学薬品で加工し、手間や時間を短縮し

効率的に製作し、価格がものによっては抑えることができます。

その一方でタンニン鞣しは植物性由来の鞣しとなりクロム鞣しに比べ

非常に手間暇のかかる方法となります。

ですが、その分経年が出やすく自分で革を育てる楽しみがあるのが特長です。

 

GUIDIを説明する上で欠かせないのが染色。

方法はタンブラーダイと言ってその名の通り製品後に

タンブラーに入れられて洗い、染色をします。

ブラックだとわかりづらいので一旦色物で説明を。

こちらはレッドに染色された短靴。

見ていただくとわかりますがアッパー本体と

ソールが統一されたトーンで仕上がっています。

例えばアッパーとソールのを別々に染め組み合わせてしまうと

変にムラができてしまう可能性があるのですが

このタンブラーダイで染めることにより自然な美しさを

損なわない秘訣となっています。

 

 

ソールはスタックヒール(積み上げヒール)で製作。

GUIDIには欠かせないディティールです。

レザーソールを重ね合わせ、糊付け後に釘打ちして作る伝統的なヒールです。

昨今では工程を省くためにこの製法をしていなかったり

本革の代わりにプラスチックやスクラップレザーを使用している

メーカーも多い中、GUIDIでは一貫してこの方法で制作しています。

 

993Xはデザインとしてはシンプルなダービーシューズ。

流行に関係なく定番的に製作されている形です。

 

 

993Xの最大の特徴とも言えるのがレザーの経年変化。

それぞれの履き方によって、シワ、艶、幅のサイズ感が変化し

自分だけのオリジナルの一足となります。

 

こちらは私の私物で約5年ほど愛用しています。

アッパー部分のシワや艶がかなり増して

雰囲気がかなり出ました。

GUIDIは初めは横幅が細めで着用していくうちに

レザーは馴染むので自分の足の大きさに広がっていきます。

なので自分だけのサイズ感に仕上がるのです。

馴染むことを考慮すると、初めは無理のない範囲でですが

タイトめなサイズ感を選ばれると

より経年の雰囲気が出てくると思います。

 

横や斜めから見るとしわの凹凸がわかりやすいですね。

これは私が着用したしわの出方です。

ちなみにお手入れはほとんどしておりません。

お手入れもほとんどしないにもかかわらずここまでの

表情に育ってくれました。

お手入れが億劫な方にもGUIDIは

扱いやすいシューズだと思います。

 

新品のストックと並べてみました。

如何に変化しているかがわかるかと思います。

5年ほど着用していると言っていましたが

実際は1年ほどですでにこの顔つきになっていました。

GUIDIのレザーは経年、馴染みがかなり早いので

土日しか履かないという方でも、2ヶ月ほどで

だいぶ顔つきが変わると思います。

 

 

ちなみに私は993X(993)というタイプも所有しております。

こちらは992Xと同じ木型でブーツにデザインされたものです。

こちらは約2年ほど愛用し、いい表情に育っています。

 

こちらも新品のストックと並べてみました。

私の足の形になっているので

横幅が特に違うのがわかるかと思います。

 

 

定番商品と言われているものにはやはり理由が

あるのだと改めて感じさせてくれます。

今回ご紹介した型以外にも多くの商品をGUIDIは展開しており

それぞれの経年変化が見られると思います。

是非、ご自分だけの一足の育ててみるのはいかがでしょうか。

 

GUIDIの商品一覧はこちらのリンクよりご覧いただけます。

宜しければご検討くださいませ。

https://gullam.jp/blog

 

では本日はこれで失礼させて頂きます。

 

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