GEOFFREY B. SMALL.の贈り物。
こんばんは。ishikuraです。
本日の東京は曇り。寒い1日でした。
Basement.の更新が思うように出来ず。。
師走を師走らしく過ごしておりました。
忙しい事は本当に有難い事です。
と、言い訳からスタートしました。。
忘れられそうなBasement.ですが、
少ない人位が本音を語れるので良いのかな。。
クリスマスが終わると気持ち的には「今年も、もう終わり」状態です。
既に「良いお年を!!」なんて言葉が頻繁に出てきます。
入荷してから、ずっと書きたかったGEOFFREY B. SMALL.
今シーズンで2シーズン目になりますが、本当に素晴らしいブランドだと思っております。
商品についてはGULLAMのBlogでご紹介しております(商品ページで詳しい説明が御座います)
GEOFFREY B. SMALL.のアトリエでGEOFFREY とスタッフ達による自社制作。
超アナログなモノ作りに感動すら覚えます。
シンプルなデザインですが、この服を着て街を歩く時の高揚感は何なんでしょうか。。
多分、それは作り手の「気持ち」が服に込もっているからでしょう。
目に見えないものなので、何とも言えませんが、私は感じています。
例えて言うなら。
時計。
時間を正確に知るならGPS搭載高性能時計がオススメですね。
GEOFFREY B. SMALL.の服はクラッシックなアンティーク懐中時計的なイメージ。
一つ一つのパーツに「味」を感じる。
着用している時の時間の流れが、いつもと違う様に思える。
この感覚を文字で表すのが難しい。。例えなければ良かったかも。。
製作にミシンは当然使いますが、手作業の量が非常に多いです。
包まれる感覚は、一針一針の手作業によるものなのだろうか。
服の縫製の方法には幾つかあります。
ライン生産、(大量生産に向いている生産方法で一人が単工程を常に行うので効率的)
グループ生産、(少ロット生産に適している。複数工程を数人チームで製作)
1人1着丸縫い等。(1人が1着ずつ製作。まさしくオーダーやオートクチュール的な作り方)
GEOFFREY B. SMALL.は職人的な製作方法で対応するしか対応出来ない
縫製仕様の服作りです。
ここに当てはまるのではないでしょうか。
1人1着丸縫い等。(1人が1着ずつ製作。まさしくオーダーやオートクチュール的な作り方)
例えば。。
裏地をミックスしてオーダー。
世界に2着しかないGULLAMだけのオーダーです。(店頭にある商品の殆どが、この様なオーダーです)
シャツのボタンホールも手縫い。(通常はホールミシンで1穴10秒で仕上がります)
手縫いで1穴数十分。(1着に12穴の手縫いボタンホール)
ブランドネーム付けも手縫い。
拘りはこれだけではなく。
例えば、芯地。(服の伸び止めや補強に使う資材)
現代の既製服の殆どが接着芯を用いますが、
GEOFFREY B. SMALL.の服には接着芯(糊のついた芯地)が殆ど使われていないのではないでしょうか。
(これは私の指先で感じたもので、実際に服を分解した訳では御座いませんので。。)
ジャケットのオメロピットと呼ばれる胸肩の増し芯も薄めの素材をハ刺しと言う
手法で付けられていると思います。(接着芯だと芯張り機で数十秒、ハ刺しでは1時間位かな。経験上。)
この手法で芯を付けることによってGEOFFREY B. SMALL.が非常に拘っている
表生地の風合いが残されていると思います。
柔らかく、手仕事の雰囲気をしっかりと残して。(手仕事でしか出せない素材のピリ付き)
料理と似ていて服作りも良い素材を最良の方法で調理しなければ
美味しさが半減してしまう可能性が御座います。(素材やデザインによっては接着芯が良いものが御座います)
GEOFFREY B. SMALL.の服は表からは分からない、和食のような下ごしらえを時間をかけて行っているので
奥深い味わいになっていると感じております。(私流の表現でゴメンなさい)
そして、今回の納品時に感動したGEOFFREY B. SMALL.からの贈り物。
GULLAMへのメッセージとGULLAMに納品してくれたアイテムの物語(考え方、スタッフ、現場、製作、などの拘り)
が詰まった1冊。
今回入荷した全ての商品について細かく記載されております。
世界でも数店舗にしかこの様な物を贈っていないそうです。(日本では2店舗らしい)
GULLAMの為に作ってくれた世界に1冊の気持ちの込もった55ページは
私の宝物になりそうです。
GEOFFREY B. SMALL.と一緒に仕事をさせて頂いている事も私の誇りです。
2016年も残り数日。
皆様のおかげでとても良い1年が過ごせました。
いつも本当に有難う御座います。
良いお年をお迎え下さい。
GULLAM. 石倉