Isabella Stefanelli – Virginia (Virginia Woolf) / S2

代表作に「ダロウェイ夫人」や「オーランドー」を持ち、上記のジェイムス・ジョイスとまさにどう時代を生き抜いた、20世紀モダニズム文学を象徴するイギリス出身の小説家であり、評論家のヴァージニア・ウルフをコンセプトに掲げたモデル。

イザベラステファネッリを象徴するシグネチャーモデルとして位置付けられ、昨シーズンからの唯一の継続モデル。

非常に大きなワンピースのパネルを生かした、独特なオーバーサイズ感を持つパターンメイキングによって仕上げられており、袖付けの位置や、着用時のボリュームの出方や、肩周りのフィット、落ち感などに他のブランドでは見られない彼女の特徴を感じることが出来ます。

基本的に裏地なしのアンコン仕立てとなっており、全ての縫製箇所が、フラットウェルトシームで仕上げられています。この縫製は基本的に最初にミシンで縫った後に、折りたたみながら手作業によるまつり縫いでウェルトシームを仕上げています。

また、裾及び袖先はセルヴィッチを用いていますので無縫製の仕様になっており、それ以外の裁ち切りの箇所は織りの解けを防止するためにほとんど目に見えないハンドスティッチで補強しています。肩つけのハンドステッチにはmala社の11番サイズの糸を使ってサドルステッチにて縫製し、それ以外の上記のステッチにはmala社の70番サイズの糸を使用しております。

御社のアイテムには別注にて、胸元の高い位置に１つボタンが施されています。（その他の店舗は、無しか、ウエスト位置です。）

素材には日本の一宮の機屋と共に開発したイザベラのオリジナル素材が使用されています。

こちらは経糸に太番手シルク糸を、横糸にウール/リネンを使用し組み合わせた3種混の変形グレンチェック素材となっております。

リネンのヤーンはロープ染色による中白染めを施すことでメランジ調の色目を表現しており、またシルクにはナチュラルなネップ感のあるローシルクを使用することで、よりツイードのような質感を実現しております。結果として、シルク50％、ウール25％、リネン25％のコンポジションとなっております。

製品は全てイザベラ自身によるハンドダイが施されており、こちらの商品はまず染色前に生地のファイバーを染色に向けて開かせる特殊な液剤を混ぜた水に一晩漬け込んだ後、オークの実を煮出した際に出る最初の濃い色素に鉄分を混ぜたものを用いてオーバーダイしています。取り扱いについては水洗いは可能ですが、色素が落ちる可能性があるので、その他の衣類とは分けて洗ってほしいということです。

＊価格はブランドの意向により表示を控えております。