※製品の特性上、個体差やシワや細かな傷がある場合が御座いますことを予めご了承下さい。

※撮影の環境上、素材に光沢が出ていますが実際はマットな風合いになります。

グッドイヤーウェルト製法で製作されています。

通常のグッドイヤーウェルト製法は一般的にコバが広く出ているのが特徴で、

カジュアルな表情になりがちですが、ハンドで縫い込んででいる為、

その幅が通常のものと比べると極端に狭いことがとって見えます。

また、この製法だと一般的にはウェルト（コバ）と表底（ソール）を

縫い付ける「出し縫い」と呼ばれるステッチが見えますが

それを手作業で内側に縫いこんでいるためステッチが全く見えない仕様になっております。

通常の製法よりかなり手間のかかる方法で労力や技術力の高さが窺え

ビスポーク的なアプローチとなっております。

コバの処理にはデザイナー本人がシェイプを施しております。

また靴の底のシャンク(土踏まずの部分に入っているパーツ)の部分にあたるソール周りが

削りこまれており立体的な造形で製作しています。

履きやすさに直接関係ある部分ではありませんが、造形美を突き詰めた結果の仕立てとなります。

また、土踏まずにあたる部分(アーチ部分)は吊り込みにより

足の面が吸い付くようなカーブを描いており、足全体が中底に触れることにより重力が分散され

履き心地さの向上に繋がりやすくなっています。(もちろん個人差はあります。)

吊り込みとは簡単に言うと甲皮を中底に張り合わせる工程で熟練された技術が必要となります。

機能性、デザイン性どちらの面でもとても洗練された美しい作品として仕上がっております。

アッパーは、イタリア、トスカーナ州のベジタブルタンニンの最高級ホースクラッタ

を使用しています。

暗く光が入らない蔵の中で適切な湿度を加えながら経年させていくことでより深い色が出ています。

油分を多く含んでいるため履き込んだ経年も楽しみな素材です。

また、水分を含ませ磨くことによりマットな質感に仕上げております。

アッパーを1枚革で製作しており、より手間のかかる仕様になっております。

ホースクラッタは重厚で硬さがあるのでカーブなどの加工がしにくい素材ですが

カーブが強いトゥやヒールカップ部分は時間をかけ馴染ませることにより

美しいフォルムを形成させています。

1枚革で製作しているため靴全体の統一感、洗練さが出ており最高級レザーの

素材感がより引き立ちます。

ライニングには柔らかな質感のベイビーカーフレザーが使用され足入れが良くなっております。

ソールは、イタリアの、トスカーナ州のタンナーのバッファローレザーを

使用し、軽さが特徴です。

馴染みやすさと、足入れの良さが特徴で、ソールのカッティング、ウッドネイルの

打ち込み、削り込み、磨きだし、染色、すべてデザイナー自ら行っています。

<附属について>

スペアのシューレースが付いております。

シューズの梱包ボックスはデザイナー本人が素材の選定、製作、塗装をしております。