GULLAM グラム セレクトショップ

山内 / Yamauchi

Made By Japanese 【 山内 】

 

こんばんは。

ショップマネージャーのItouです。

 

本日の渋谷はこの時期にしては珍しく

気温がそこまで上がらず、比較的過ごしやすい気温でした。

今年の東京は35℃以下の日が去年よりも多く

少し楽な気がしますね。

といっても暑いものは暑いですが。。。

 

そんな暑い中、続々と新作が入荷しております。

今季は新たに取り扱いを始めたブランドがありまして

本日はそちらをご紹介させて頂きます。

おそらく画像よりも文章が多めととなりますので

覚悟してご覧ください(笑)

 

ご紹介させて頂きますのは

Made By Japaneseを掲げる【 山内 】。

アルファベットが多い中、日本語でブランド名を付けていますので

その時点でかなりこだわりを感じますね。

 

今回入荷致しましたのはこちらの4型。

こちら以外にもパンツやコートなどまだまだ入荷予定です。

 

まずは【 山内 】の特徴(コンセプト)を。

 かなりの長文となりますが、宜しければ最後までご覧ください。

「私たちの作る服は男服であり、内部構造はしっかりとした

メンズ仕立てを特徴としています。

芯の据え方や多種多様な芯の種類、伸び止めの使い方、

縫い代の処理の仕方など、挙げればまだまだありますが、

それによりエッジの効いた山内の服が出来上がります。

洋服に袖を通した瞬間に感じる要所要所の厚みや堅牢さ、

衿を手で掴んだ時のしっかりとした感触、洋服

を腕にかけた時の適度な重量感も大事にしています。

そして、もう一つ山内の特徴として、

現物を第一に考えるという点が挙げられます。

それは服作りの最終工程「縫製」を特に重要視している点と重なります。

デザイン、パターン、縫製の順に洋服製作は行われますが、

モノづくりのほとんどの場合は最初に

イメージした通りには進みません。

それは最終現場の縫製で大きな問題となり現れることが多く、

常に最善の方法を模索しながら、

いかようにも変化を繰り返し、

最初のイメージに近づけていく作業です。

その最終現場での良い落とし所こそが、

商品の品質に大きく影響していくため、

「山内」は特に縫製に力を入れています。

また、仕立て、ステッチをデザインと捉え、

細部の作り込みを最初からイメージし全体を

構築していくことで、山内の製品は生まれます。

山内の洋服は長く着用していく過程で、

ちゃんと生活に馴染んでいくよう、

飾らないデザインを心がけ、

丁寧に心を込めて製作しているモノは

日々の暮らしの中で潤いを与えてくれるはずです。」

 

かなり長文でした。。。

しかしそれだけ【 山内 】のブランドとしての

軸がしっかりとしていることの表れです。

 

実は【 山内 】のデザイナーとGULLAM代表は

とても前から親交がありました。

しかし今まで取引きすることがなかったのですが

色々なタイミングや縁が重なり

この度、取り扱いを開始いたしました。

その縁というのが一つは縫製にあります。

 

一般的に縫製工場は流れ作業(ライン制)というもので

それぞれが縫製する箇所を分担で担当し、

1着を組み立てていきます。(高級ブランドでも)

しかし、【 山内 】ではブランドが信頼を置いている

熟練の縫製技術者1人に丸々1着を縫い上げてもらう手法をとっています。

そのため【 山内 】では、品質に担当した縫製技術者の

ネームが全ての服についております。

 

なぜ、それが縁があるかというと

元々GULLAMはアトリエいしくらという

高級既製服の縫製工場が大元なのですが

実はそこで働いていた縫製技術者のスタッフが

現在は【 山内 】の服を一部、手掛けています。

この方は私のほぼ同期でもあります。

(とは言っても縫製歴は全然私よりも上の方ですが)

とても丁寧なもの作りをされる方で【 山内 】には

ぴったりの職人さんです。

 

【 山内 】はライン制の不特定多数ではなく

1人の職人が作り上げるので

作り手の見えるブランドです。

そんな縁や理由もあり今回の【 山内 】の取り扱いを決めました。

 

「純日本製」に拘る【 山内 】。

先程の縫製はもちろん、素材作り、染色等

全てにおいて日本製となります。

 

縫製の良さが着用した際のシルエットにそのまま出ています。

着るとわかる美しいシルエット。

縫い代のゴロつきもなく

縫製が原因による意図していない皺(パッカリング)もありません。

 

ステッチワークも細かく

ブレがなくとても美しい仕上がりです。

【 山内 】が公言しているように

ステッチもデザインの一つとして考えています。

 

縫製以外に【 山内 】にとっての強みである素材と染色。

これは山内の持つ生産背景にあります。

一人一人の職人さんと直接会い、話を交わし、お互いに

信頼関係を関係性の職人が沢山います。

その関係によって出来上がるスペシャルな素材たち。

写真で伝わらなくとも実際に手に取っていただくと

その良さを体感していただけます。

 

【 山内 】では1着の着分で染色を施し、1着分のパーツを

その一枚から裁断し、1着を組み上げていく。

つまり既製服ではなく

すべて注文服のような流れで製作しています。

このような作り方をしているブランドはかなり希少でしょう。

 

さて、前置きが長くなってしまいましたので

入荷しました商品おご紹介に写りたいと思います。

 

26243-an. Kakishibu & Ancient Dyed 140 Classic Twill Double-Stitch Shirt. Ancient. 山内(Yamauchi).

https://gullam.jp/shopping/268588.html

こちらのシャツは山内の他のシャツに比べてほんの少し台衿寸法を大きく、

ボディの設計もほんの少し大きめ寸法で、カジュアルな印象に仕上がっています。

 

他のシャツとの大きな違いは30番ステッチをデザインポイントとし、

デザイナーが好きなコバ+4mmのダブルステッチを随所に施しています。

山内の特徴としてあげられる、カジュアルなデザインや素材を使用しながらも、

あくまで山内らしく丁寧に仕立てることで、

わかりにくくもありますが唯一のモノとなります。

 

素材は大正元年から創業している葛利毛織の織物。

素材にはそれぞれ数字の品番が付けられています。

最初に企画して織り上げたテキスタイルが1番で、

今では24,000番台まで歴史を刻んできています。

そして今回使用した織物は140番目に出来上がった

テキスタイルで戦前の時代です。

現在でも昔と変わらないタテ糸本数で織り上げています。

触れた際に感じる密度と張り感、ウール素材の

素晴らしさを感じるには最適な素材です。

 

こちらの染色にはなんと柿渋染めと

エンシェントダイの2種類の染色がされています。

とても手間がかけられている素材です。

柿渋は最初液状ですが、時間の経過とともに

ジェル状になり最後は固まってしまいます。

液状の間に使用しなければいけないのですが、

どうしても使用せずにジェル状に

なってしまうことがあり、余すことなく利用するために、

ジェル状になった柿渋

を布に直接塗りつけ、丸二日間天日干しをします。

生地の上で蒸発し固まり、その生地を鉄媒染で染め上げ

柿渋をにしっかりと固着させます。

一般的な濃茶の柿渋染めですが、その過程を

踏むことで黒く深みのある色目になり、

今までにない濃淡が生まれます。

さらにその上からエンシェントダイを施し

独特な風合いをより増しています。

エンシェントダイは第二次世界大戦以前は主流であった

染料を使用した染色方法。

顔料のような激しさはなく、反応染料のような均等な染め上がりではない、

ちょうど中間のような染め上りです。

荒い粒子の特徴を生かして、あえて大胆にムラを出すような手法で染め上げ、

荒々しく不均等な染まり方が特徴的です。

現在ではこの染料を製造している会社は岡山に一軒のみとなり、貴重な染色方法です。

一見すると激しい加工ですが、山内らしい丁寧な仕立てにより、

なんとも美しいシャツに変貌しています。

 

着用はこちら

169cm 64kg  size3

私でsize3が程よくゆとりのあるサイズ感です。

極端にゆったりすぎず、流行にもとらわれない

バランスに感じました。

 

26238-sili. Silk Linen Work Tailored Jacket. Black. 山内(Yamauchi).

https://gullam.jp/shopping/268228.html

デザインはウエストを少しだけシェイプさせ、

着丈を少し長めにした縦長シルエット、

半裏仕立てのジャケットです。

衿の返り位置を曖昧にしていますので、

テーラードカラーの上衿を立ててボタンで止めることもでき、

さらにVゾーンの表情をお好みで変化させることが出来ます。

製品洗いを施すことにより、ビンテージ調の雰囲気を増しています。

シルクリネンの表地、半裏仕立ての仕様ですので、長いシーズン着用して頂けます。

 

素材はビンテージライクなシルクリネン。(北陸産)

タテ糸に絹生糸無撚り糸、ヨコ糸にリネン糸を使用したダブルクロス。

上品なシルクに少しカジュアルな印象のリネンが

ミックスしたテキスタイルは、男らしくもあり上品

な印象も残したとても素晴らしい出来栄えです。

男服のトップス、ボトムス、全ての洋服で仕立て映えするた

め、デザイナーがとても気に入っているテキスタイルの一つです。

最高級の絹織物に、あえて表面を特殊な装置で強制的に

スレを生じさせるスエード加工を施し、

ビンテージ風の表情に変化させ、

より力強いリネンの風合いを残しています。

メンテナンスに気を遣うイメージのあるシルクですが、

加工を行うことで、気兼ねなく使用すること

が出来、ご自宅での手洗いを可能にしています。

 

着用はこちら

169cm 64kg  size3

こちらも私でsize3がちょうど良いサイズ感です。

程よく生ぷされたウエストが

このジャケットのシルエットの良さを一層

引き立たせてくれます。

 

一見すると張りのある素材感に見えますが

実際は柔らかくとても着心地の良い素材です。

 

26222. Silk Linen Padded Zip Jacket. Black. 山内(Yamauchi).

https://gullam.jp/shopping/268213.html

素材とデザインのバランスを研究して生まれたジップジャケット。

裏地には太キュプラ糸を使用した男らしいテキスタイル、中綿にはシンサレートを使用しています。

 

何とこちらのジャケット、

同時入荷した品番26221(次のご紹介アイテム)のライナーとして

画像のようにドッキングできるアイテムとなっております!

【 山内 】にはそうしたドッキングできるアイテムが

色々と展開されております。

 

前身頃のボタンホール、袖口の折り返し、短い着丈設定は、

ライナーとして合わせられるようにした故のディテールです。

その一つ一つが全て理にかなった設計なので、

デザインとしても成立し、単体でも素晴らしい完成度を誇っているジャケットです。

肩ののステッチワークも非常に美しい。。。

 

素材は上記でご紹介しましたジャケットと

同素材のビンテージライクなシルクリネンです。

 

着用はこちら

169cm 64kg  size3

こちらはゆったりとしたボリュームを持ったサイズ感。

ブランドが言うようにゆとりや着丈など

計算された非常にバランスの良いシルエットです。

 

こちらがドッキングできるジャケット。

26221. Silk Cotton Cloth Zip Jacket. Black. 山内(Yamauchi).

https://gullam.jp/shopping/268208.html

各所にタックを配置することで生まれる膨らみと、

前開きの重なりを多く取ることで、

独特なシルエットを生み出しているジップジャケット。

定番で発表し続けているモデルですが、

毎シーズン少しずつアップデートを繰り返し

提案し続けています。

ゆとりのあるパターン設計で、インナーを気にせずガバッと

羽織って1着でも存在感のあるジャケットです。

先にご説明したように品番26222をライナーとして

ドッキングすることが可能です。

 

素材はビンテージライクなシルクコットン。

タテ糸シルク、ヨコ糸に綿シルケット加工糸を用いた緯二重織組織で製作。

年間を通して長く着用できるテキスタイルです。

タテ糸シルクは世界最高品質と言われるブラジル製生糸を使用し、

シルク産地の石川県小松市にて製織し、

京都にて染色加工した純国産品です。

シルク素材のデメリットの一つである白化現象

(スレによって生地表面に白っぽく毛羽立つ現象)を、

バイオスエード加工を施す事により、

生地の段階で白化現象を起こし、

ビンテージ調の表情に変化させています。

それにより日常で気兼ねする事なく着用し、

ご家庭でのメンテナンスも容易に出来ます。

光に当たると浮かび上がるタテ糸に引いた生糸の表情は、

シルク産地の織物ならではの品のある仕上がりです。

ヨコ糸の綿糸が男服に必要な堅牢さと、

程よいカジュアル感、シワ感を成り立たせた

スペシャルなシルクコットンファブリックです。

 

着用はこちら

169cm 64kg  size3

定番的に発表されているモデルだけあって

やはり完成度が高い1着。

素材にも気を使わずにざっくり着ることができます。

ゆったりとしているので177cm 67kgのスタッフも

着用することができます。

 

今回入荷しました商品は以上となります。

今後も様々なアイテムが入荷する予定です。

 

アイテムを見ていただくとわかりますが

山内のデザインは一見すると

非常にシンプルで飾らないデザインです。

しかし、細部までに拘った服は

時間をかけて見て着ていくことにより

何かが違うことに気づきます。

あえてわかりにくくすることにより

日々の生活に馴染みやすくし、潤いを与える。

それが【 山内 】の魅力だと思います。

 

是非その魅力をご検討いただければ幸いでございます。